お知らせ



2025.09.01
ガスレビュー No.1063号(2025年9月1日)を発刊しました
記事の見どころ
【脱炭素への道】
日本山村硝子、アンモニア燃焼と再エネ、原料転換で、ガラスびん製造のカーボンニュートラル実現の道筋示す
国内ガラスびん製造大手の日本山村硝子(兵庫県尼崎市、山村昇社長)は、大阪大学大学院工学研究科の赤松史光教授研究グループ、東京ガス(笹山晋一社長)、関西電力(森望社長)らとともに共同研究を実施、ガラス溶融時の燃料を都市ガスからアンモニアに転換することでガラス製造におけるCO₂排出量を低減させる技術の開発に目途がついたとする。日本山村硝子では、加えて再エネ電力の活用、CO₂を排出しないガラス原料への転換を組み合わせることで、カーボンフリーとなるガラス製造の実現を目指している。
【地域市場再発見・静岡】
ガス出荷量低調も設備投資意欲活発な静岡産業ガス市場
連日35℃前後を記録する猛暑に見舞われた静岡県産業ガス市場だが、主要ガス出荷量は横ばいまたは微減で推移している。昨年度まで好調だった鉄骨の仕事量が、今年度に入ってから停滞傾向にある。その影響により溶接需要が減少し、ガスや溶接棒など関連商材が落ち込んでいる。
ガス出荷量はふるわないが、設備投資意欲は活発な模様。ユーザーの多くがロボットなど設備の更新時期を迎えている。各社「第1四半期の段階ではまだ引き合いだが、通期で見ると受注できる見込み」と期待を話す。
【トップインタビュー】
価格マネジメント、コストダウン、M&Aに新規提案を加え、販売量停滞下での事業成長を勝ち取る
日本酸素ホールディングス 濱田敏彦 代表取締役社長CEO
25年度第1四半期を終えた日本酸素ホールディングスの事業進捗について濱田敏彦社長は、先ずトランプ政権による政策変更の影響が懸念される米国事業に触れ「米国では新年度に入って4月、5月のガス販売量は低迷したが、6月はバルク、パッケージともに回復傾向を見せている。7月の実績は集計中であるが、このまま回復基調に乗るのかどうか、米国経済の動向を見極めていきたい」との見解を述べる。