産業ガスから世界を読み解くための
キーワード解説

樹脂製のライナー（内容器）を炭素繊維で補強した高圧ガス容器のこと。

ダイヤフラムと呼ばれる膜状の仕切り板によってガス流路を開閉するバルブ。超高純度ガス、可燃性ガス、毒性ガス、レアガスなど漏洩を極力抑えたいガスや場面で使用される。

ボイラー循環水や食品・飲料用原料水中の溶存酸素を不活性ガスである窒素を用いて除去する技術のこと。ストリッピングとも言われる。ボイラー循環水のように閉鎖配管内で繰り返し使用する水は、長年使用していると水中の酸素分により配管の腐食、スラリが堆積...続きを読む

カーボンニュートラル(脱炭素)とは、事業活動などで排出された温室効果ガス（GHG)を他の場所で削減するカーボンオフセットを含め、自らの排出量の全てを埋め合わせ（相殺）して、実質的にゼロ（ニュートラル）する状態のことを指す。

液体酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガスなどの液製品を液体のまま輸送する車のこと。低温容器、加圧蒸発器、ポンプを装備している。車載タンクから客先CEへの移充填では、ポンプ方式とローリータンクの内圧を上げて差圧充填する方式がある。

1952年に設立された炭酸ガスメーカーの業界団体。98年、日本産業ガス協会に統合された。

植物の光合成の仕組みを利用して、食用に栽培される植物の成長を促し、効率的に実を大きく甘くしようというのが施設園芸での炭酸ガス施用である。人工的に生育環境をコントロールした栽培地のことを植物工場という。使用する炭酸ガスには、液化炭酸ガスの他、...続きを読む

炭酸ガスをヒートポンプの冷媒に使うというもので、家庭用給湯器や自動販売機で使われている。フロン代替の自然冷媒ということで炭酸ガスが使われている。ヒートポンプというのは、ガスの膨張・圧縮サイクルを利用して、熱をくみ上げる仕組みで、エアコンや冷...続きを読む

人工物のフロンに代わって自然界の物質をそのまま使用した自然冷媒の一つ。自動販売機や家庭用給湯器に使われている。使用する炭酸ガスは4N以上の高純度品である。

炭素税とは、CO₂の排出量に応じて課税を行うというもので、カーボンプライシングの一つである。もともと1900年代の英国で大気汚染などの公害が問題化した際、アーサー・セシル・ピグーという経済学者が汚染に課税する考え（＝ピグー税）を提唱したのが...続きを読む

地球全体の平均気温が長期的に上昇する気候変動のこと。20世紀以降の地球温暖化は、人為的なCO₂やメタンなどの温室効果ガスの大量放出が原因とされている。大気中の温室効果ガス濃度が高まることで、温

活性炭を吸着材に使用した窒素ガス発生装置。高圧ガス保安法適用外で窒素ガスを得られることから、パージや防爆、不活性雰囲気制御に、ガス売りだけでなく、装置売りで普及している。窒素ガス発生量は10㎥/h~1500㎥/ｈ。窒素純度は99%~99.9...続きを読む

ISO規格のコンテナに高圧ガス長尺容器を搭載したトレーラーのこと。モノシラン、NF₃などで使われている。

医療機関で主に手術に使用する医療器具である各種金属用具、ガラス用具、プラスチック用具、ディスポーサブル用具、リネンなどを供給するための部署。器具の高圧蒸気滅菌やEOG滅菌もここで行われる。

ユーザーに出荷後、速やかに返却されず、ユーザーサイドで長期に亘って滞留している高圧ガスシリンダーのこと。長期停滞の中には居所が把握できない不明容器も含まれる。長年に亘って放置されたままの高圧ガスシリンダーは腐食が進み、ガス漏れや破裂事故につ...続きを読む

長さ8m程度のシームレス容器。これら長尺容器を20本程度を束にしてカードル化、トレーラーでけん引する。圧縮水素やガスヘリウムの供給に使用する。圧縮水素の場合、充填圧19.6 Mpaで、最大3000㎥の充填量となる。

液体酸素、窒素、アルゴンなどの液体ガスを供給するために開発された小型、可搬式の液貯槽。シリンダーよりも体積当たりの貯蔵量が大きくとれるのが特長。内容積175ℓタイプが中心で月間消費量400㎥~4000㎥の供給に向いている。容器内は極低温の液...続きを読む

物質固有の臨界点（臨界温度、臨界圧力）を超えた状態の流体の持つ密度は液体に近く、拡散係数や粘度は気体に近い状態となる、いわば液体と気体の両方の特長を持つ状態となる。これを超臨界と呼んでいる。この状態の流体は様々な物質に対し、優れた溶解力、早...続きを読む

気体、液体の製品を貯蔵するための大型の容器のこと。液体製品は貯槽と呼び、ガス体製品の貯槽はガスホルダーと呼ぶ。

ガスを供給する配管と各装置、機器の間を連結するパーツのこと。半導体工場などクリーン度が求められる部分には、ガスケット継手が使われる。他には溶接継手、チューブ継手がある。