【時局インタビュー】「延べ300人に支えられるJIMGA」
間邦司　新会長に訊く

「世界水準の保安レベルを更に充実」
加速させたいRFタグ

原発事故に伴う電力代の高騰に対しては電力会社に物を申し、国に対しては原発再稼動論や消費税転嫁カルテルを提唱し、対外的に激しく動いた豊田昌洋会長の後を継いで、今年6月からJIMGA会長に就任したのが大陽日酸代表取締役副会長の間邦司氏（65才）である。
長い営業畑のキャリアを持ち、温厚な性格ながら、その粘り強い交渉力と物事をまとめて行く手腕には定評のあるところ。
“実力会長”後のJIMGAをどう牽引していくのか訊いてみた。

【水素溶断】第3の男、水素溶断の静かな燃え方

岩谷産業に続き、大陽日酸、小池酸素工業も参入

3年前、岩谷産業が溶断ガスの切り札として商品化した水素主体の「ハイドロカット」は、既に2工場での生産体制に入ったが、更に大陽日酸、小池酸素工業も水素溶断ガスを投入、販売に拍車がかかってきた。各社ともまだ普及初期の段階であるが、単に切断性能やコストの比較だけでなく、安全や環境、作業面での新しい効果の提案が必要な商品であるため、本格的な普及には各社の提案営業力が試されそうである。

【市場動向】アルゴン封入複層ガラス、省エネ法改正により普及率UPの機運

昨年5月、資源エネルギー庁は、各製品において現状で最も省エネ性能が優れている商品を基準とし、3～10年以内にそれ以上のレベルを目指すトップランナー制度の適用項目に「窓」を追加した。さらに同年10月には、窓ガラスを含めた住宅全体の省エネ性能をエネルギー消費量で評価する基準を設定し、大規模建造物は2016年、中規模建造物は18年、小規模建造物は20年度までにその基準に適合することが義務化された。この動きに応じて、窓ガラスの省エネ性能向上の切札として期待されるのが複層ガラスである。

【地域市場再発見・東海】ハイブリッド化したガス溶材市場

自動車比重は徐々に減速傾向
鉄骨、火力発電など好調

東海地域ガス溶材市場は、自動車中心に回ってきたが徐々に変化が生じている。もちろん、トヨタ及びデンソー、アイシン精機、豊田自動織機、トヨタ車体、愛知製鋼、豊田合成などの比重は圧倒的に高い。しかしながら、売れ筋のアクアは東北、プリウスは九州と生産拠点がシフト、また、ホンダ鈴鹿も軽自動車生産主力に切り替わるなどの影響がじわじわと効いているのである。